・「崖の上のポニョ」は、ポニョが人間になりたいことと、月が近づきすぎて「そうすけ」の住む街が海の下になってしまったことは関係あるのかとか、そもそもポニョの「かつて人間だった」らしい、そこだけ見れば手塚治虫のキャラクターとしか思えない父親とその父親が「あの人」と呼ぶ母親はどうやって夫婦になって、あれだけの子供をこさえたのかとか、魔法は使えなくなるもののずいぶんあっさりとポニョが人間になることを認めるのはなぜかなど、答えのないまま話は進むので想像の世界に放り出された感じの私たちは(特に大人)ずいぶん不安な感覚で映画を見ることになった。
・老人ホームで暮らすおばあさんたちがポニョのことをかわいいという中でただ一人、吉行和子が声役のおばあさんだけが「これは人面魚じゃないか。人面魚が上がった時は嵐がくるんだ」と叫んでいた。このおばあさんのほうが素直な気持ちで物事を見ているのか。それとも他のおばあさんたちのような気持ちでいたほうが人生は楽しいのか。
・一つ不思議なのは、ポニョの魔法で大きくなったは、おもちゃの船とろうそくだけのはずなのに、ポニョの姿が元に戻ったのと同時に船とろうそくの他に双眼鏡と帽子まで小さくなったのは何故なのか。ちょっとわからん。



