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2010年01月04日

身内でなんと呼び合うか


日本語教のすすめ (新潮新書)

日本語教のすすめ (新潮新書)

  • 作者: 鈴木 孝夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/10
  • メディア: 新書




この本の、「第四章 日本語に人称代名詞は存在しない 一 身内の呼び方の方程式」がおもしろかった。



家族内では、

・相手が自分より目上の親族のときは親族用語で呼ぶ⇒お父さん、おばさん、兄さん など

・相手が自分より目下の親族のときは名前で呼ぶ。しかし、年の近い姉妹の場合、妹が姉を名前で呼ぶことが近年増えてきている。

・自分より目上の親族に人称代名詞は使えない⇒あなた、君、お前 など


相手に対して自分を指すとき、

・自分より目上の相手に親族用語で自分を表すことはできない。目上の者は目下と話すとき、自分を相手から見た親族用語で表すことができる。

・相手が自分より年下のときは名前で自分のことをいうことができない。相手が自分より年上のときはできる。これは男の場合は年が小さいうちに限られるが女の場合はかなりの年の人にもみられる。
・これでいくと「春日です!」は幼稚または女っぽい、ということになるのか?

・一人称代名詞と考えられている「私、ぼく、オレ」などは家族内に追いて年上、年下関係なく使える。ただしどの言葉を使うかは状況による。


迷子になっている子供に声をかけるとき

・大人が自分のことを、相手にとって自分が親族では何にあたるかを考えてそれにふさわしい用語で「おじさん、おばさん」と自称する(虚構的用法)

・相手の女の子を「おねえちゃん」と呼ぶのは、本来は自分を中心とするべき自己中心語の原点を自分ではなく他者に移して使っているからと考えることができる。

・男の子に「ボク、どうしたの?」と声をかけることができるのに、女の子に「ワタシ、どうしたの?」と声をかけることができないのはなぜんなんだろうな?



posted by しょーじ(の) at 08:18| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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