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2010年02月03日

「戦後落語史」(吉川潮)


戦後落語史 (新潮新書)

戦後落語史 (新潮新書)

  • 作者: 吉川 潮
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 新書




@落語家って見た目よりも老けて見える人が多いし早死の人が多いという印象がある。子どもの頃「笑点」に出ていた三遊亭小円遊は六十歳前後の噺家さんだと思っていたのが、亡くなった時の年齢が43歳で今の私より五歳も若い。

A戦後の落語史をひとことでいうと、「真打ち」をどうするかでもめまくりました、ってことになると思われ。

102ページから引用
 試験から五日たって、不合格の六人のもとへ協会事務局から通知があった。書面には合格者の名前だけ書いてあったという。なんという情のない仕打ちか。その後協会から、不合格の者は三か月後に追試をすると発表される。
 業界内でさまざまな噂が流れた。中で一番信憑性があったのは、「今回の試験は最初から何人か落とすつもりだった」「合否には情実がからんでいて、一部の理事の思惑があった」という説である。つまり、前回十人全員を合格させてマスコミに「甘い」と批判されたことを気にして、今回は厳しいところを見せるため、最初から厳しいところを見せるつもりでいた。その結果、合格したのは理事たちが不合格にできない会長の弟子(小里ん)と副会長の弟子(花蝶)。三平一門は二人落ちたが一番上の源平を合格させてバランスを取った。正雀は抜擢だから合格させるのが当たり前。
 落ちたのは故三平の弟子二人と故彦六の弟子で、師匠がいないから文句もでない。それに談志と志ん朝が審査に同席していたとしたら、他の理事たちは二人の目前で弟子たちを不合格と判定できたか。つまり、欠席裁判に近い合否判定とも言える。


B笑点レギュラーの小遊三師匠とか、たい平師匠って見た目よりもすんごい実力派の噺家さんだったんだな。
posted by しょーじ(の) at 22:19| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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