【電脳奮戦記】
2012/04/14(土)
このほど、わたしの勤務校である岡崎女子短期大学を経営する学校法人清光学園では、新たに四年制の「岡崎女子大学」の開設を文科省に申請した。順調にいけば本年度から学生の募集を開始する。子ども教育学部子ども教育学科(定員100名)だけの小さな単科大学だが、幼児教育系の四年制学部の空白地域に一石を投じる構想だと自負している。
実はわたしはこの計画に携わってきたのだが、それだけにかえって、情報の公開に慎重にならざるを得なかった。しかし、本日の新聞各紙に文科大臣が「大学設置・学校法人審議会に諮問」云々という記事が掲載されたため、情報の公開は解禁されたと判断し、このBBSに掲載することにした。ただし、大学設置・学校法人審議会の審議を経なければならないので、学部・学科の名称を含めて変更される可能性はある。
なお、短期大学はやや規模を縮小しながら、来年以降も存続することになっている。
2012/04/15(日)
昨日の大学新設の話題の続きである。
2013年度開学の認可申請は5校(うち大学院大学1校)と、ここ数年間の半分程度にすぎない。昨年の13日の日経新聞(電子版)によると、「少子化で大学経営が難しく、開設に伴う審査も以前より厳しい」ことをその理由にあげている。
確かに、四年制大学認可申請4校を地域別に見ると、秋田・札幌・岡崎・大阪と、すでに四年制大学数が飽和状態に達している首都圏には1校もない。
審査の厳しいことも事実で、岡崎女子大学の認可申請もかなり大仕事になるだろう。それだけに、今年の認可申請が認められる大学は以前の新設大学よりかなり質が高いということになる。ご期待いただきたい。
2012/06/11(月)
「大阪総合漫画芸術工科大学(仮称)」がひっそりと認可申請を取り下げ、2014年4月の開学を目指すとの由。6月5日で同大学設置準備室のホームページで告知された。認可申請書によほど致命的な欠陥があったのではないかと思われる。他人事ながら、関係者にはご同情申し上げる。
本年4月の認可申請のときは、〈日本初の漫画の単科大学〉云々という趣旨の報道が大きくなされた。おかげで、他の「地味な」申請がすっかり目立たなくなってしまったものだが、同大学のイメージ低下は避けられず、今となってはあの大騒ぎがかえって仇になるかもしれない。
2012/06/24(日)
「大阪総合漫画芸術工科大」の認可申請取り下げに続いて、このほど「統合医療大学院大学」の不認可が決まった。
この時期に「不認可」とは異例だが、これは「早期不認可」という制度による。今回のケースが適用第1号だという。
これで、今年4月の申請時に「4大学1大学院」だったものが、残るは「岡崎女子大学(仮称)」を含む「3大学」だけになってしまった(汗)
・質の高い大学教育を目指す、という意欲が文章からもわかります。
・少子化で大学経営が難しくなってきてるとか、審査が以前より厳しくなってきているとかで、2013年度に開学の設置認可を申請したところが例年の半分程度だったし、そんな中、早期不認可制度という関門もくぐり抜けて来て今更不認可とされるとは夢にも思わなかったことと思います。