ガソリンに代わる燃料、バイオエタノールの実用化に向けた課題を探る「県バイオエタノール推進戦略研究会」の初会合が2日、秋田市のルポールみずほで開かれた。委員6人の中から、会長に谷田貝光克・県立大木材高度加工研究所長を互選。年度内の推進戦略策定に向け、本県に適した原料の絞り込みや製造コストなどについて協議した。
研究会は学識経験者や農林業関係者で構成。県側が、食料と競合しない原料として本県で大量に確保ができそうな稲わらや林地残材、もみ殻といったセルロース(繊維質)系や多収量米などを提示した。また、県内で技術開発が進められているカドミウム含有米や木質系廃棄物からのエタノール抽出などについても説明した。
バイオエタノールの課題は原料収集や製造に掛かるコスト。委員からは「原料生産から供給、消費までのラインを県内で一貫して行うといった視点がないと輸送コストが掛かり増しになる」「原料購入費が安すぎれば農家の生産意欲は減退する」といった意見が相次いだ。
・「第10章 政治経済に翻弄される科学」の中にバイオエタノールに関する記述があったので以下に要約
@植物資源の中にもバイオ燃料になりやすいものとなりにくいものがある。なりやすいのはトウモロコシの粒や米、大豆などすでにデンプンや油になっているもの。アメリカやブラジルがバイオ燃料先進国であるのはこの理由による。
A現在の日本でバイオ燃料の原料にできるのは間伐材や廃木材、稲わらなどのセルロースを含むものが多く、そこからばらばらの糖類にするのは至難の業で、硫酸で化学的に溶かしているのが現状。
Bそのための巨大プラントは建設コストでトウモロコシの粒を使ってエタノールを製造する工場の約4倍、製造コストも50%増し。
C廃木材や新築工事端材などの「建設発生木材」の約七割はすでに利用されていて、未使用分は約三割、140万トンしかない。これを上手くエタノール製造にまわせたとしても現在の方法では数万キロリットルしか製造できない。
D森林に放置されている樹木や間伐材は約340万トン。それを工場まで輸送してエタノールにするコストと必要なエネルギーを考えると、耕回収率でエタノール化する技術を確立し、地産地消の工場を各地に作らない限り燃料化は難しい。
【メモの最新記事】



