県生活衛生課は16日、北秋田市の2〜77歳の男女9人がキノコによる食中毒にかかったと発表した。全員、快方に向かっているという。
同課によると、9人は3家族。14日昼ごろ、北秋田市の北欧の杜公園の近くの林でキノコを採取し、同日午後5時半ごろ、だまこ鍋に入れて全員で食べた。約1時間半後から吐き気や下痢などの症状が出て受診したという。食べたキノコは、食用のホンシメジに似たイッポンシメジという毒キノコだったとみられる
【毒キノコ、炊き込みご飯と豚汁に…6人食中毒】
秋田県生活衛生課は17日、横手市の5〜86歳の男女6人が毒キノコを食べ、食中毒を発症したと発表した。
6人は快方に向かっている。
発表によると、6人は家族。この一家の男性が7日、同市大森町の保呂羽山周辺の山林で採ったキノコを冷蔵庫で保存し、15日の夕食で炊き込みご飯と豚汁に混ぜて7人で食べた。約1時間後、6人が嘔吐や腹痛などを訴え、病院で診察を受けた。県が残ったキノコを調べたところ、食用の「カクミノシメジ」に毒キノコの「クサウラベニタケ」が混じっていた。
県内では14日にも毒キノコで9人が食中毒を発症した。連日の食中毒発生を受け、県生活衛生課は「キノコの鑑別は経験と知識が要る。知らないキノコは『採らない、食べない、人にあげない』を徹底してほしい」と呼びかけている。
・毒キノコによる食中毒のニュースが続いたので。
・東京都が作った毒キノコによる食中毒予防啓発動画でも、厚生労働省のHPにある、【毒キノコによる食中毒に注意しましょう】でも、知らないキノコは採らない!食べない!売らない!人にあげない! と注意喚起がされています。
・自然毒のプロファイル、クサウラベニタケ
地方名→めじんなかせ(岩手,青森県),にたり(埼玉県,前橋市,大分),あぶらいっぽん(前橋市),ささしめじ(金沢市),にせしめじ(秋田,青森地方),うすすみ,さくらっこ,どくよもだけ,どくしめじ(秋田県),いっぽんしめじ(岩手,新潟,富山,長野県),あしぼそしめじ(埼玉),めいじんなかせ
症状→嘔吐,下痢,腹痛などの胃腸などの消化器系中毒を起こす。発汗などムスカリン中毒の症状も現れる。
・「めいじんなかせ」と呼ぶ地方もあるということで、慣れた人にも見分けのつきにくいキノコであることが容易に想像できます。
・また、クサウラベニタケを「いっぽんしめじ」と呼ぶところがあるようで。はたして、北秋田市の人が食べてしまったイッポンシメジと横手市の人が食べてしまったクサウラベニタケは同じものなのか違う種類のものなのか。